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イベント似顔絵師、西田漫画工房の北陸中日新聞富山版に月一で連載中の日曜随想バックナンバー
2008.07.06 Sunday
似顔絵 北島康介 世界のナベアツ
西田漫画工房の福井・石川・富山・新潟への似顔絵出張サービスの詳細は公式サイトから。
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日曜随想 第45回『知名度対決 富山VS青森』
私事ですが先日、青森に行ってきました。今や「上野発の夜行列車降りたときから青森駅は雪の中」ではなく、東京から東北新幹線『はやて』で八戸まで3時間です。青森の人はみな吉幾三みたいな怒涛の津軽弁のおっさんばかりでもなく、喫茶も無え、映画も無え、たまに来るのは紙芝居、の世界でもなく、夜は酔っ払いがそこらじゅうで「らっせーら、らっせーら」と踊っているわけでもなく、もの静かで若い人も多い普通の町でした。
もっとも、こんなこと言ってますが、富山も来たことのない人から見ればおそらく、男性はみんな越中ふんどしを締めていて、昼は毎日ます寿司を食べていて、女性は柴田理恵みたいなおしゃべりなおばちゃんばかりだと思われているに違いありません。(おしゃべりな女性ばかりは当たらずとも遠からじ?)
先月末、国立教育政策研究所が小学6年生に実地した全47都道府県の位置を選ぶ問題で福井、徳島の位置を間違えた生徒が60%以上だったらしいですが、富山、危なかったですね。おそらくコンマ数%の差で最下位を逃れたんじゃないでしょうかねえ。青森の位置はほとんどの生徒はわかりますが、富山の位置なんか微妙ですよ。大学生に聞いたって、新潟の隣は石川だと思ってますよ。富山っていうのはきっと、その県境にある山の名前だと思われてますよ。
で、この特定課題調査の正解率、青森は93・5%と全国第三位の高率だったんです。富山の小学生、もっと勉強しなはれ。
富山VS青森は小学生の部で青森が勝ちましたが、いよいよ一ヶ月後に迫った北京オリンピックでは数多くの各国間の名勝負が見られそうですね。でも、米国男子200m平泳ぎ代表選考会でハンセン選手がまさかの五輪落選になり、北島選手との戦いが見られなくなったのは個人的にはちと残念。
北陸中日新聞【富山版】 2008/07/06掲載(一部修正)
2008.06.09 Monday
似顔絵 福田首相 町村官房長官 石破防衛大臣
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日曜随想 第44回『映画は好きなんだけれど』
こないだこの自分のエッセイを過去の掲載分全てを読み直してみたら、内容は圧倒的に社会問題が多く次に政治経済、スポーツといったところ。漫画やイラストを描いているのでカルチャー、特に映画については一応見識は持っているつもりなんだけど、テーマにするとどうしても自分の好みに偏り、すごくマニアックなものになってしまうので無意識に外しているようだ。
それが映画は好きだが映画館へはあまり足を運ばない。レンタルビデオで自分のひいきの監督の新作を借りてチェックするくらい。学生時代デートなんかで映画は観にいったけど、シャイなので、映画上映中の4時間(昔は2本立てが主だった)くらい話をしなくていいのと、見たあとも映画の感想を話していればよかったので、間を持たせるのに好都合だっただけ。でも「ぼくが監督だったら、あそこのシーンはああしたね」みたいなこわくさいことしか言わなかったので、きっと嫌われていただろうなあ。
だいたい上映時間に行動を合わせなければならないというのも面倒くさいし、大人1,800円というのは気軽に楽しめる金額ではないように思う。サービスデイというのはあるが毎月1日だけとは気前がよくない。女性だけレディースデイといって特定曜日だと安く観られるというサービスがあるが、これは男女差別ではないか。しかもオカマの立場を無視しているとしか考えられない。
考えてみればテレビもほとんど見ない。世の中のことは、テレビなど見なくても新聞を毎日隅々まで読めばちゃんとわかる。それにテレビは、お笑いにクイズに食い物の番組がほとんど。人の好みにケチをつけるほど了見は狭くないが、そういう番組しか好んで見ないわが国民はちと情けない。でもそれは日本が平和だという証拠なんだろうけれどね。
北陸中日新聞【富山版】 2008/06/08掲載(一部修正)
2008.05.11 Sunday
似顔絵 萩本欽一 福原愛
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日曜随想 第43回『聖火リレーを見て思う』
北京オリンピックは思わぬ方向で盛り上がることになってしまいましたね。
聖火は平和のともしび、その聖火が通過することが、各国で混乱と騒乱を巻き起こしたとはなんたることでしょうか。
先日の長野での聖火リレーも何百人もの私服警察が路上に出、数十人にガードされての厳戒態勢。
にこやかに手を振る聖火ランナーを守る警備の外は怒号と妨害行動と小競り合いの嵐。でも平和なんていうのは意外とこんなものかもしれません。
北京オリンピックという平和の祭典の外には中国のチベットでの人権への弾圧という問題があるように、中国だけでなく、各国、いや地方や組織、家庭にいたるまで、平和だと思っているのはその中心にいる人間だけ。
一歩、自分達の知らないガードの壁を乗り越えてみれば、信じられないようなおぞましい現実が存在しているのかもしれません。
聖火リレーはそんな縮図を見ているかのようでした。
でも聖火を一目見たいという沿道の人たち、特に子供たちは気の毒でした。
こうなることはある程度想定されていたのですから、日本は聖火ランナーを思い切って妨害されないような人間を選べばよかったのではないでしょうか。
萩本欽一さんではなく、朝青龍だったら物が投げ込まれたりしなかったでしょう。もしそんなことをすれば、強烈な張り手を食らいますからね。
そうなると鼻血でチベットどころか、血べっとりになっちゃいます。
女性ランナーも福原愛ちゃんじゃなく、ジャガー横田がよかったのでは。彼女が睨みをきかせながら走れば、怖くて妨害なんかできませんから。
まあ、冗談はさておき、あと3月後にせまったオリンピック本番は何事もなく、無事成功することを願うばかりです。
北陸中日新聞【富山版】 2008/05/11掲載(一部修正)
2008.04.13 Sunday
似顔絵 三浦和義 たむらけんじ
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日曜随想 第42回『年度初めにゆるい日記』
四月になりましたね。新入学、新社会人、新生活。心機一転、フレッシュな気分になれる月ですよね。でもあんまり肩に力が入ってもいけません。ですので私の全く力の入っていないゆるい日記でも読んで緊張をほぐしてください。
四月某日 ガソリンが値下がりしたので給油しに行く。ずっと千円分だけ入れてその場をしのいできたのだけど、ガソリンスタンドで店員に「レギュラー満タン、現金で!」とでかい声で言う。くぅ〜、カッコいいぞ、セレブだぞ。。ところがスーパーへ行ったらいろんなものが値上がりしている。パンやらラーメンやらのきなみ値上げだ。日本中が騒いでいるけど、なら米を食べればいいような気がするのだが。米は安いぞ、余っているぞ。ちくわと缶ビールをカゴに入れてレジに行くと「買い物袋はお持ちですか?」と聞かれる。まあ5円くらいいいと思って「あ、ないです」と言ったら、周りの主婦から白い目で見られているような気になる。すんまへん、お金の問題でなくエコ意識が問題なんですよね。
四月某日 桜もいよいよ見ごろ。近くの千保川にもたくさんの散歩者が。おっきな犬を連れている人が「こいつにも花見をさせたくてね」と言ってたが、犬は桜など目もくれず真剣に下を向いておしっこの場所を探しているだけ。もっとも人間もなんだかんだと「花より団子」。桜の下で弁当を食べたりお酒を飲んだりするほうが楽しいんだけど。あ、お父さん、その桜の木の下で花見するんですか。さっきおっきな犬がそこでおしっこしていましたぜ。
四月某日 楽天イーグルスの野村監督の負け試合後のぼやきはおもちろいね。ぼやきといえば、上方漫才の故人生幸朗師匠のぼやき漫才もおもちろかったな。「りんごは何にも言わないれど〜♪、てあんた、りんごがしゃべったら、くだもの屋のおっさん、やかまして寝てられへんやないか!」。上方といえば大阪ミナミの食いだおれ人形の食堂が店じまいするとか。大阪名物が一つまた一つと姿を消していくなあ。
四月某日 週刊誌でヤンキースの松井選手が結婚相手の似顔絵を描いたのを見せている記事がでていた。しかしこの似顔絵は似ているのだろうか。もしそっくりだったらすぐに相手がばれてしまうのでわざと似てなく描いているかも。似てるといえばいわゆるロス疑惑のあの人の事件当時のルックスは裸で獅子舞をするお笑い芸人に似てるなあ。今、大騒動のチベットのダライ・ラマ14世は知り合いの土建屋の社長にそっくりだし。
四月某日 北陸中日新聞さんの日曜随想担当のE記者が転勤に。いつも私の原稿が遅いので飛ばされたのだろうかとドキドキしてたら本社にご栄転らしい。高岡ではお世話になりました。名古屋へ行ってもお仕事頑張ってね。
北陸中日新聞【富山版】 2008/04/13掲載(一部修正)
2008.03.13 Thursday
似顔絵 立川志の輔
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日曜随想 第41回『県知事は学歴より芸歴?』
宮崎県の東国原英夫知事の積極的なメディア露出を見ていると、知事が県の顔であるという、ある意味当たり前のことが今後はこれまで以上に意味をもってくるのではないかと思ったりする。
就任から自らが観光大使となって全国を回り地場産品をPR。そこは話題のタレント知事ということもあり、テレビカメラが追っかけまくる。
当然、自動的に全国に宮崎県産品を宣伝することになり、自分の県の名産品は知らなくても、宮崎県の炭焼き地鶏やマンゴーなどは知っているという人間が増え、その上、知事が自分の似顔絵イラストを無償開放したため、お土産品に大々的に使用され、似顔絵パッケージのお菓子や、知事のキャラクターグッズがこれまた、通販などで売れまくるということになった。
まあでもそこまでは、莫大な経済効果があったとはいえ、観光・物産のPRにすぎなかったのだが、最近はガソリン税の暫定税率延長を含む道路特定財源をめぐる問題で自らの考えをテレビで力強く述べ、この間まで民主党のガソリン税撤廃案に傾いていた世論も「地方を切り捨てるな、宮崎にはまだまだ道路が必要」という熱弁に「そうだよなあ、ガソリン税をいかに有効に使うかよだなあ」と思った人も多いと思う。
つい先日も民主党の管代表代行と激論する姿がテレビで大々的に放映された。これで自民党が与党である限り、ご褒美的に宮崎県の道路建設事業にある程度予算をつけてあげなければなるまい。となると、宮崎県の国会議員さんはいったい何をしているのか? 国会議員はいなくても知事だけいればいいんじゃないの? ということになりかねない。
全国の県知事は一度、全員、有名人しかも芸人がなってみたらどうだろう。なら、富山県知事に射水市旧新湊出身の落語家、立川志の輔さんがなったらどうなるだろう。見事な話術と温和な人柄は人をひきつけるし、自身の新作落語のようにユニークなアイデアを次々に県政に導入し、富山県が全国的にも注目されるかもしれない。
東国原知事と志の輔さんには、ビートたけし、立川談志と、両人とも師匠を尊敬しているという共通点もある。また師匠が類稀なる才能にあふれているというのも同じだ。その師弟関係は素晴らしく、芸人であること以上に、人間を見つめる目、人間の業を知り、人間を笑い飛ばしながらも、人間に深い敬愛を持つといったところを師匠から学んでいるように思う。そうなれば当然、県民にもそのような気持ちを持つわけである。
あ、知事は芸人がよくて、弁護士はダメだと言っているわけじゃありませんので。念のため・・・。
北陸中日新聞【富山版】 2008/03/13掲載(一部修正)
2008.02.17 Sunday
似顔絵 石塚英彦 ギャル曽根
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日曜随想 第40回『餃子(ギョーザ)に罪はない』
餃子、美味しいですよね。私、餃子が大好きなんです。
アツアツの焼餃子で生ビール、カリカリの揚餃子で生ビール、ツルツルの水餃子で生ビール、フワフワの蒸餃子で生ビールって最高ですよね。え? 餃子じゃなくて生ビールが好きなんじゃないかですって? いえ、餃子ですよ餃子。
ここで西田流餃子の食べ方を教えましょう。まずお店で餃子が出てきたら、すばやく箸でくっついている餃子を一つずつ離します。餃子は焼きたては熱いので、いきなり口に入れると火傷するかもしれません。ですから、少し表面を冷ますために離すわけです。それから時間が経つと餃子同士がくっつきます。それを離すと皮が破けて穴があいてしまいます。これでは餃子の見た目が悪くなりますし、美味しく食べることはできません。そういうわけで、これからは餃子が出てきたら、まず素早く一つずつ離すということを心がけてください。
え? 本当に餃子が好きなんだなあですって? 当たり前です。好きとかじゃなく愛してます。だから餃子を考えた人は天才だと思います。ノーベル賞をあげるべきです。それから日本政府も「餃子記念日」とか「餃子感謝の日」とかいう国民の休日を作るべきです。私は12月生まれで射手座なんですが、どうしてギョー座という星座がないのか不可解でなりません。餃子が食べられるというだけで人間に生まれてきて良かったと思います。餃子ばんざ〜い!
今、世間を揺るがしている中国で加工された冷凍餃子に農薬が混入していた事件、いや事故かもしれませんが、たいへん悲しい出来事です。もしかしたら、日中の友好関係を良く思わない人間が故意に入れたのではないかとも憶測されています。これで餃子のイメージが悪くなり、あまり食べられなくなったとしたら、たいへん残念です。
でも今回の餃子騒動でよくわかったのは、日本人の「まかせきり」の体質ではないでしょうか。生産から加工、出荷まで中国の会社にまかせきり。自分らは、品質をチェックすることに何の労力もかけない。こういうことが起きてはじめて動きだすわけです。まあ食品に限らず、いろんな場でこういうことが多いです。子供の教育も親は学校にまかせきり。それでいて子供に問題が起きたら学校のせいにする。上司は部下に仕事をまかせきり。それでいて業績があがらないと部下のせいにする。政府は行政に税金の使い方をまかせきり。それでいて無駄使いが発覚したら行政のせいにする。これが日本人なんだといえばそれまでなんでしょうが、やはりこんなんじゃダメだと思いますよね。
ああ、餃子のことを書いていたら、なんか猛烈に餃子が食べたくなりました。近所にものすごく大きくて美味しい餃子を作る中華料理屋さんがあるんです。というわけで、今から食べに行ってきま〜す。
北陸中日新聞【富山版】 2008/02/17掲載(一部修正)
2008.01.20 Sunday
似顔絵 ヒラリー・クリントン バラック・オバマ
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日曜随想 第39回『受験生のための時事放談』
あけましておめでとうございます。なんと早いもので私の日曜随想も今年で四年目に突入いたしました。これも一重に私の描くイラストが面白いから・・・ではなく、読者の皆様の応援のおかげです。今後ともよろしくお願いいたします。
さて、近年「再び、新たに、し直す」などの意味を持つ【Re】を動詞などの頭に添えた英単語がいろんなシーンでキーワードになっていると思いませんか? 昭和レトロブームもそうですし、環境問題に対するエネルギー消費の見直しなどもそうです。そういうわけで、センター試験も行われ、大学・高校の受験シーズン真っ只中でありますし、受験生応援の気持ちもこめて、今回は少しこれらの英単語を使ってお話を進めていきます。
今年はアメリカでは大統領選挙、日本では政権選択選挙が行われます。アメリカのほうは、初の女性大統領か黒人大統領の誕生で、国が新しく生まれ変わるのではないかという期待感で盛り上がっていますが、わが国はやはり【Re】のようです。
なんだかんだの不祥事で多くの大臣が【リコール/recall】された前安倍内閣の二の舞にならぬようにと顔ぶれの【リフレッシュ/refresh】を図ったつもりの福田内閣でしたが、どうも派閥がらみの組閣で【リニューアル/renewal】という印象はありません。その上、のらりくらりした首相の答弁が続き、結局【リサイクル/recycle】内閣の印象は否めず、案の定、下がり始めた支持率。
これはなんとか【リハビリティト/rehabilitate】しなければと考えていた福田さんのC形肝炎患者訴訟での【リアクション/reaction】はこれまでとは違いました。支持率を【リカバー/recover】するべく、電光石火で和解法案を成立させました。
しかし、最大野党民主党は、自公政権を【リセット/reset】すべく党を挙げて閣僚の身辺を【リサーチ/research】しています。来たる総選挙で過半数を取れば、小沢党首を総理大臣にできます。福田さんも、小沢党首の壊し屋の異名を【リバイバル/revival】させようと大連立を持ちかけ揺さぶりをかけましたし、両党のかけひきは今後まだまだ続きそうです。
そんな中、次回選挙で壊滅状態になると予想されている小泉チルドレンは、びくびくしながら毎日を送っています。彼らが政界で【リプロデュース/reproduce】する方法はただ一つ、小泉さんに首相に【リターン/return】してもらい、選挙であの小泉劇場を【リプレイ/replay】するしかないのです。
え? いくつかわからない英単語があるから教えてくれですって? 何言ってるんですか、受験生なら自分で辞書引きなはれ。
北陸中日新聞【富山版】 2008/01/20掲載(一部修正)
2007.12.16 Sunday
似顔絵 舛添要一 IKKO
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日曜随想 第38回『流行語大賞の基礎知識』
うわ〜、言わんこっちゃない、あと15日で今年も終わりでんがな。ということは、今回のテーマは年末恒例の流行語大賞西田流解説ということですね♪
【どげんかせんといかん】宮崎県知事選で初当選した東国原知事の県議会の所信表明演説での言葉。今度の大阪府知事選に立候補したタレント弁護士も、当選したときのために今から、何か話題になる言葉を考えているんでしょうね。
【ハニカミ王子】ご存知、国内のプロゴルフ大会で史上最年少優勝した石川遼選手の愛称。ゴルフが下手くそなお父さんたちは、練習場で思い切り空振りしたとき、はにかんでまねをしているもよう。
【大食い】ある食堂のサイトで「あのギャル曽根ちゃんもギブアップしたカツ丼」と自慢げに写真をアップしていましたが、見るからにまずそうだった。店主さん、ギャル曽根ちゃんはおいしいものしか大食いしないのをご存知?
【食品偽装】全国各地で相次いで発生した食品トラブル。白い恋人と赤福は、全然うれしくない紅白のセット。
【鈍感力】小泉元首相が、支持率低迷を続ける安倍内閣にエールを送った言葉。しかし、空気を読めず突然辞めるというのを、鈍感とはいわないと思いますが。
【猛暑日】最高気温35度以上の日を気象庁が新用語として採用。発表された日に「40度以上の時はどうするのかな?」と思っていたら、岐阜県多治見市で40・9度を記録しちゃいましたよ。
【ネットカフェ難民】仕事をしつつも生活困窮によりネットカフェに寝泊りする人たち。「働けど働けどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」と言ったのは石川啄木ですが、今の若者は、じっとパソコンを見ているということですね。
【消えた年金】該当者不明の約五千万件の基礎年金番号記録のこと。厚生労働大臣はこの問題のストレスのため「消えた毛髪」になっているもよう。
【どんだけぇー】もともとは新宿のおかまバーで使われていたフレーズだが、タレントのIKKOがテレビで連発し、あっという間に広まった。一体どういう意味で使うんだろうか?と考えているところに「いかほどー」というのも出てきた。さらに訳がわからん!
【そんなの関係ねぇ!】パンツ一丁で腕を上げ下げしながら連呼する、コメディアン小島よしおの今年最大のギャグ。最初見たとき、これはテレビの放送コードに引っかかるんじゃないだろうかと心配したが、子供たちがマネをして大ブームになってしまった。現在、いろんな事件や問題が周りに起きており、いちいち気にしていたら心が持たない。この言葉はもはや哲学いや宗教ではないだろうか。人間の業というものを見たブッダが今の世にいたら、菩提樹の下で「世の中すべて、そんなの関係ねぇ」と悟りを開いたかもしれない。
北陸中日新聞【富山版】 2007/12/16掲載(一部修正)
2007.11.18 Sunday
似顔絵 内野聖陽 市川亀治郎 ガクト
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日曜随想 第37回『歴史に学べ』
教育上良くないとして子供に見せてはいけないもというのは、エッチな本でも、暴力的なゲームでもなく、今の日本の政治家たちではないかと思う。
学校の授業で、英単語やら漢字やらを覚えるため記憶力をアップさせようと思っても、テレビで大臣まで務めた政治家が記者の質問に、いとも簡単に「記憶にございません」と答えているのを見れば、勉強なんかやる気がおこるわけがない。
問題は勉強だけではない。子供たちに責任感ということを教えようにも、日本で一番偉いと思っている人が、会いたい人が会ってくれないという理由で「やーめた」と政権を投げ出したりするし、隠し事をしてはいけないと教えようにも、与野党の二大党首が密室でこそこそと日本の行方を左右する重要なことを話し合ったり、悪い友達と付き合ってはいけませんと教えようにも、法務大臣の友人の友人がアルカイダだったりする。
国民の安定した生活と同じくらい教育問題は重要なわけであって、子供たちに、少しでも日本の将来に明るさを感じてもらいたいなら「政治なんて一寸先は闇」と、さも当然のように言ってしまってはダメなのである。
だいたい、今回の大連立騒動は、参院での与野党逆転からきたねじれ国会がひきおこした、足の引っ張り合いから始まったわけだが、アメリカの議会なんか見ていると、国の重要法案に関しては、ちゃんと与野党が歩み寄っている。そう考えると、今回の日本の対立か連立かという極端な選択ってのは、全然間違っているように思えてしかたがない。
大連立ってのは、二大政党の政権を無理に同じにするということでなく、政策論争をしながら、本当にあるべき政策をお互いの協議の中で決定し、即、実行する(できる)ためのものではないか。はっきり言って、今回は、本当に国の将来を憂い、国民のために連立するという気がどこまであるのか、まったくわからない。
戦国時代、武田信玄が同名を破棄した今川氏から、武田領内へ「塩留め」という経済封鎖を受けたとき、海に面していない武田領内は塩をとることができず領民がたいへん苦しんだ。それを見過ごすことができず越後から信濃へ塩を送ったのは、何度も合戦を繰り返している宿敵、上杉謙信だったではないか。
日本の政治家というのは「国民のため」と言いながら、口だけのようでならない。謙信のような義を重んずる人間は一人もいなくなったのか。
それはそうとして、某国営放送の大河ドラマも今日を含め放映が残り5回となって佳境を迎えていますが、上杉謙信という武将についてつくづく感心するのは、義もそうだけど、彼って、たいへんなイケメンだったんですね。
北陸中日新聞【富山版】 2007/11/18 掲載(一部修正)
2007.10.21 Sunday
似顔絵 福田康夫 沢尻エリカ
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日曜随想 第36回『意外なきっかけ』
毎日毎日、事件やスキャンダルやらで、私にしてみれば、書くネタに困らなくていいのですが、今回は少し、ほのぼのとした話でいきます。これって、「改革、改革」ときた、自民党政権に、このへんで、ホッと、一息つきたいという気持ちが、福田首相を誕生させたのに、似ているかも。
現在、似顔絵をイベントなどで描く活動をしていますが、初めて似顔絵を描いたのは、中学2年のときでした。もともと、落書きみたいな漫画を描いては、クラスの仲間に見せて、受けていたんですが、ある日の美術の時間に、頭のはげたさ3人の先生の漫画を、頭の形を大げさにデフォルメして、それは自分で言うのもなんですが、見れば必ず噴き出してしまうような、面白い似顔絵にして紙に描いたものを、授業中に仲間に回していたんです。見ている連中が、おかしいんだけど、笑いをこらえている様子は、なかなか快感でした。
絵が描かれている紙が一通り回り、私のところへ戻ってきたときです。私の手から、その紙がスッと消えました。いつの間にか、美術のF先生が、横に立っていて、それを取り上げたのです。悪いことは、重なるもので、描いた3人のはげ先生の中に、そのF先生もしっかり入っていました。しかも、少ない毛で、はげを一生懸命に隠しているヘアスタイルを強調したF先生の絵は、中でも一番の出来のものだったのです。
当然のことながら、似顔絵を見ているF先生の目は、全然笑っていません。「これを描いたのはおまえか?」 私がコクリとうなずくと、「この絵はあずかっておく。昼休みに職員室まで来るように」と言いました。授業が終わり、昼休みに職員室へ行こうとすると、仲間たちが、「面白がって、絵を回していた、おれたちも同罪だから」と言って、一緒に謝りに行くと言います。うれしかったですが、そこは制して、一人で職員室へ入りました。店屋物のカツ丼を食べているF先生のところへ、とぼとぼと歩いていきました。「おお、西田か、こっちへこい。おまえの描いたこの似顔絵だけどな」頭をコツンとやられると覚悟した次の瞬間です。
「いやあ、実に面白い! ワシのも面白いが、このS先生の頭の形なんか、そっくりだ。ねえ、S先生」。前の席に座っている、怖い怖い、化学のS先生が、苦笑いをしています。
「これを、卒業文集に載せるから、このケント紙にペンで清書してこい!」
まあ、この事件がきっかけで、似顔絵を描こうと思ったわけでもないのですが、人生の中で自分の描いた似顔絵が、初めて内輪以外の人間に高く(?)評価された瞬間でした。
今では、こういう先生もきっと、少なくなったことでしょうね。
北陸中日新聞【富山版】 2007/10/21 掲載(一部修正)
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